『歴史は現代文学である 社会科学のためのマニフェスト』フェア

『メタヒストリー』以降の新たな歴史論というべき、イヴァン・ジャブロンカ『歴史は現代文学である 社会科学のためのマニフェスト』が刊行されました。歴史学のみならず人文・社会科学で広く注目される「挑戦の書」といえましょう。訳者である真野倫平南山大学外国語学部教授セレクトによる関連書とあわせてご案内いたします。ぜひご高覧ください。

【2018年5月28日更新】

1. 文学的ゆえに科学的?

歴史は現代文学である  :  社会科学のためのマニフェスト   

イヴァン・ジャブロンカ/真野倫平

2018/05  名古屋大学出版会

定価:¥4,860(本体 ¥4,500)

真実と物語のあいだで揺れ動き、その意義を問われてきた歴史。ポストモダニズムの懐疑を乗り越えた後、いかにして「歴史の論理」を立て直すことができるのか。自らの実践に基づき、社会科学と文学の手法を和解させ、歴史記述を刷新するための挑戦の書。


2. 歴史

1

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フランス史 1  中世  上   

ジュール・ミシュレ/大野一道/立川孝一

2010/04  藤原書店

定価:¥4,104(本体 ¥3,800)

フランス人の起源、ローマ帝国、フランク王国、カペー朝、十字軍、イングランド王とフランス王、キリスト教会と民衆―。「中世」を暗闇から引き出し、ダイナミックに捉え直す。1は、古代から13世紀までを収録。


フランス史 2  中世  下   

ジュール・ミシュレ/大野一道/立川孝一

2010/05  藤原書店

定価:¥4,104(本体 ¥3,800)

神を恐れぬ法曹官僚、金を呑みつくす官僚国家…。宮廷が祝祭にあけくれる一方で、底辺からは変革の叫びが上がる―。「中世」を暗闇から引き出し、ダイナミックに捉え直す。2は、14世紀から15世紀までを収録。


フランス史 3  16世紀   

ジュール・ミシュレ/大野一道/大野一道

2010/09  藤原書店

定価:¥4,968(本体 ¥4,600)

ミシュレ畢生の大作「フランス史」全17巻に最晩年の遺作「19世紀史」3巻を加え、重要な章を精選して訳出。3は、中世的世界像を超え、「母なる神」「大いなる自然」を発見した、16世紀ルネサンスの時代を描く。


フランス史 4  17世紀   

ジュール・ミシュレ/大野一道/大野一道

2010/12  藤原書店

定価:¥4,968(本体 ¥4,600)

ミシュレ畢生の大作「フランス史」全17巻に最晩年の遺作「19世紀史」3巻を加え、重要な章を精選して訳出。4は、アンリ4世の治世からその孫ルイ14世の死まで、17世紀の時代を描く。


フランス史 5  18世紀   

ジュール・ミシュレ/大野一道/大野一道

2011/03  藤原書店

定価:¥4,968(本体 ¥4,600)

ミシュレ畢生の大作「フランス史」全17巻に最晩年の遺作「19世紀史」3巻を加え、重要な章を精選して訳出。5は、オルレアン公による摂政時代からフランス革命前夜まで、18世紀の時代を描く。


フランス史 6  19世紀   

ジュール・ミシュレ/大野一道/立川孝一

2011/09  藤原書店

定価:¥4,968(本体 ¥4,600)

テルール(恐怖政治)以降の混乱をだれが収束するか。「英雄」ナポレオンに対峙するミシュレの厳しいまなざしは、国境を越えスペイン、ロシア、そして極東の日本へと広がり、グローバル化する現代世界を予見する。


2

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死の歴史学  :  ミシュレ『フランス史』を読む    (南山大学学術叢書 ) 

真野倫平

2008/02  藤原書店

定価:¥5,184(本体 ¥4,800)

誰も死を遁れることはできない。人間は自分が属する共同体の歴史の中に、死を克服する可能性を探し求めた。フランス近代歴史学の礎を築いたミシュレの「フランス史」を、いくつもの死の物語が織りなすテクストとして読み解く。


3

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中世の秋 1    (中公クラシックス ) 

ヨハン・ホイジンハ/堀越孝一

2001/04  中央公論新社

定価:¥1,620(本体 ¥1,500)

発展の頂点をこえた文化がたどらなければならなかった道すじ。


中世の秋 2    (中公クラシックス ) 

ヨハン・ホイジンハ/堀越孝一

2001/05  中央公論新社

定価:¥1,512(本体 ¥1,400)

中世人の生の息吹きをあざやかに描きだす高度に視覚的な筆致。


4

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ミシュレとルネサンス  :  「歴史」の創始者についての講義録   

リュシアン・フェーヴル/ポール・ブローデル

1996/04  藤原書店

定価:¥7,236(本体 ¥6,700)

『アナール』誌創刊者の一人でアナール派の開祖、ブローデルの師であるフェーブルが1942-3年度に展開した講義録。テーマはミシュレが“ルネサンス”という歴史概念をつくるに至った四つの状況の呼応である。


5

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奇妙な敗北  :  1940年の証言   

マルク・ブロック/平野千果子

2007/02  岩波書店

定価:¥2,376(本体 ¥2,200)

一九四〇年、ドイツ軍の電撃戦の前に、ダンケルクへと潰走する英仏連合軍。フランス軍参謀将校として従軍していたブロックは、そのただなかで苦闘しながら、自問していた―なぜフランスは敗れたのか、と。ひとりの市民として“暗い時代”を真摯に生き、レジスタンス活動のなかでナチスの銃弾に斃れた、この卓越した歴史家による手記は、今なおさまざまな問題を私たちに投げかける。ブロックの最期を生々しく伝えるG・アルトマンの序文、および政治学者S・ホフマンの新版序文を付す。待望の新訳。


6

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歴史をどう書くか  :  歴史認識論についての試論    (叢書・ウニベルシタス ) 

ポール・ヴェーヌ/大津真作

1982/12  法政大学出版局

定価:¥5,616(本体 ¥5,200)

歴史の法則は存在しない、歴史は科学ではない―反歴史主義の立場から歴史認識論に鋭く問題を提起し〈新しい歴史〉の地平を拓く、アナル学派第三世代の注目作。


7

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メタヒストリー  :  一九世紀ヨーロッパにおける歴史的想像力   

ヘイドン・ホワイト/岩崎稔

2017/10  作品社

定価:¥7,344(本体 ¥6,800)

歴史学に衝撃をもたらした伝説の名著を邦訳。ヘーゲル、ミシュレ、ランケ、マルクスなど、19世紀の歴史学と歴史哲学の事例を吟味することを通じて、歴史叙述において暗黙のうちに働く語りの形式性を掘り下げる。


8

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記録を残さなかった男の歴史  :  ある木靴職人の世界1798-1876   

アラン・コルバン/渡辺響子

1999/09  藤原書店

定価:¥3,888(本体 ¥3,600)

今世紀最高の感性の歴史家、「社会史」への挑戦状。


9

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知識欲の誕生  :  ある小さな村の講演会1895-96   

アラン・コルバン/築山和也

2014/10  藤原書店

定価:¥2,160(本体 ¥2,000)

19世紀末、フランスのある小村でおこなわれた連続講演会を、歴史家コルバンが資料を駆使して再現し、村人たちにおける知識欲の誕生と彼らを取り巻く知的環境の変化を明らかにする。「記録を残さなかった男の歴史」の姉妹編。


10

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奴隷船の歴史  

マーカス・レディカー/上野直子(英語学)

2016/06  みすず書房

定価:¥7,344(本体 ¥6,800)

黒い奴隷と白い奴隷を乗せた「水に浮かぶ地獄」。資本主義成立の陰にあった残忍と悲惨、強欲と搾取、抵抗と反乱を現前させ、アフリカ系アメリカ文化への視座をも登り替える、黒い大西洋史。ジョージ・ワシントン図書賞をはじめ数々の賞に輝く。


11

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フェルメールの帽子  :  作品から読み解くグローバル化の夜明け   

ティモシー・ブルック/本野英一

2014/05  岩波書店

定価:¥3,132(本体 ¥2,900)

“永遠の瞬間”を描き留め、いずれの作品も珠玉の絵画と賞されるオランダの画家、ヨハネス・フェルメール。しかし、画家のマジックに閉じ込められたのは“美”だけではない。ヨーロッパの小氷河期、アジア航路探索、米大陸での銀採掘、チャイナ・ブーム―一七世紀の壮大な東西交流の世界へ、いま扉が開かれる!あなたがまだ見たことのない、フェルメールの新世界。


12

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ブラッドランド  :  ヒトラーとスターリン大虐殺の真実  上   

ティモシー・スナイダー/布施由紀子

2015/10  筑摩書房

定価:¥3,024(本体 ¥2,800)

ウクライナ、ベラルーシ、ポーランド。ドイツとソ連に挟まれ、双方から蹂躙されたその地で何があったのか? 歴史の闇に封印された真実がいま明らかに―。世界30カ国で刊行、圧倒的な讃辞を集めた全米ベストセラー。知られざる大量殺戮の全貌。


ブラッドランド  :  ヒトラーとスターリン大虐殺の真実  下   

ティモシー・スナイダー/布施由紀子

2015/10  筑摩書房

定価:¥3,240(本体 ¥3,000)

ホロコーストには、ほんの一部の死者しか数えられていない。民間人犠牲者1400万人という事実は、いかにして封印されたのか?戦後も政治に翻弄された人々の不都合な真実―。アーレント賞ほか12以上の賞に輝いた歴史書の金字塔。


13

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アウシュヴィッツと表象の限界   (ポイエーシス叢書 ) 

サユル・フリードレンダー/上村忠男

1994/04  未来社

定価:¥3,456(本体 ¥3,200)

アウシュヴィッツに象徴されるユダヤ人虐殺の本質とは何か。歴史学における“表象”の問題を中心に展開されたシンポジウムの成果。歴史的記述の課題をめぐる白熱の討論。


14

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歴史・レトリック・立証  

カルロ・ギンズブルグ/上村忠男

2001/04  みすず書房

定価:¥3,780(本体 ¥3,500)

歴史(ヒストリー)は虚構(フィクション)なのか。過去の出来事は復元できないのか。ニーチェからフローベールまで、表象と真実をめぐるギンズブルグの最新論集。


15

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歴史を逆なでに読む  

カルロ・ギンズブルグ/上村忠男

2003/10  みすず書房

定価:¥3,888(本体 ¥3,600)

現代歴史学の第一人者による日本版ベストセレクション。史料が語る証拠や証言にもとづきながら、歴史の真実と可能性を統合する歴史叙述はいかにして可能か。


16

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私にはいなかった祖父母の歴史  :  ある調査   

イヴァン・ジャブロンカ/田所光男

2017/08  名古屋大学出版会

定価:¥3,888(本体 ¥3,600)

これは殺人捜査ではなく、生成の行為だ。20世紀の悲劇の連鎖のなか、二人はどのように生きたのか。それを調べ、記すことの意味とは何か。アカデミー・フランセーズ・ギゾー賞、歴史書元老院賞、オーギュスタン・チエリー賞受賞。


3. 証言

1

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これが人間か  :  改訂完全版アウシュヴィッツは終わらない    (朝日選書 ) 

プリーモ・レーヴィ/竹山博英

2017/10  朝日新聞出版

定価:¥1,620(本体 ¥1,500)

レーヴィがナチスのユダヤ人強制収容所から救出されたのは1945年1月27日。自宅に帰り着くとすぐに、彼は記憶を頼りに、本書の執筆にとりかかった。飢えと寒さ、不潔な寝床、病い、そして死にゆく人々…。過酷な強制収容所での生活が非常に緻密に、きめ細かく記されている。ものを考えることが死につながるほどの極限状態にあって、人間の魂がいかに破壊されていくのか。体験を書くという行為は、アウシュヴィッツで全面的に否定された自己の人間性を回復する作業でもあったのかもしれない。生還以来、その体験を証言してきたレーヴィの集大成的ともいえる古典的名著『アウシュヴィッツは終わらない』の改訂完全版。


2

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パタゴニアの野兎ランズマン回想録 上   

クロード・ランズマン/中原毅志

2016/03  人文書院

定価:¥3,456(本体 ¥3,200)

青年期のレジスタンス活動、ドゥルーズやサルトルの恋人だった妹の死、サルトルとの交友、ボーヴォワールとの同棲、ベルリン封鎖時代のドイツ、イスラエルへの旅…。多彩なエピソードと、深い哲学的考察のなかにユダヤ系フランス人としての自己を問い、その波乱に富んだ人生を赤裸々に語る。


パタゴニアの野兎ランズマン回想録 下   

クロード・ランズマン/中原毅志

2016/04  人文書院

定価:¥3,456(本体 ¥3,200)

イスラエル・パレスチナ問題、アルジェリア戦争、ファノンの最期、北朝鮮女性との逢瀬、解放前の中国への旅、ポーランド政府との確執など映画『ショア』をめぐる撮影秘話…。多彩なエピソードと、深い哲学的考察のなかにユダヤ系フランス人としての自己を問い、その波乱に富んだ人生を赤裸々に語る。サルトルやボーヴォワールと共に生きた、闘う知識人ランズマンによる自伝。


3

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毛沢東大躍進秘録  

楊継縄/伊藤正

2012/03  文藝春秋

定価:¥3,186(本体 ¥2,950)

生産から消費・生活までの公有化をめざした、「大躍進」と呼ばれる壮大なる実験は3600万人の餓死者を出した。毛沢東はなぜ大失政を犯したのか。新華社元記者が中国各省の秘密公文書館を渉猟し、共産中国最大の悲劇を描く。


4. 文学

1

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ラデツキー行進曲 上    (岩波文庫 ) 

ヨーゼフ・ロート/平田達治

2014/07  岩波書店

定価:¥842(本体 ¥780)

絢燗のウィーン、頽廃の国境地帯、混乱の東部戦線―一族三代の運命を通して、鋭い歴史叙述と深い情感が描きだす、多民族国家ハプスブルク帝国の落日。ナチスの猛威迫る一九三二年、放浪のユダヤ人作家ロート(一八九四‐一九三九)が書き上げた畢生の大作。


ラデツキー行進曲 下    (岩波文庫 ) 

ヨーゼフ・ロート/平田達治

2014/08  岩波書店

定価:¥972(本体 ¥900)

不穏な予兆ただようロシア国境、サラエボでの皇太子暗殺事件と第一次世界大戦の勃発―「新しい宗教」民族主義に押しつぶされていった祖国ハプスブルク帝国と汎ヨーロッパ理念に捧げた、放浪のユダヤ人作家ロートの哀愁に満ちた鎮魂歌。


2

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ジャングル   (アメリカ古典大衆小説コレクション ) 

アプトン・ビール・シンクレア/大井浩二

2009/06  松柏社

定価:¥3,780(本体 ¥3,500)

一人の新進作家がシカゴの非衛生きわまる食肉業界の実態を告発し、これに驚愕した時の大統領セオドア・ローズヴェルトは純正食品医薬品法を成立させた! アメリカの歴史を変えた1906年出版のベストセラーの全訳! “パッキング・タウン”の劣悪な労働条件のもとで働くことを余儀なくされたリトアニア系移民一家の幻滅と絶望は、ジャングルと化した共和国アメリカの現実を浮き彫りにしている。


3

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慈しみの女神たち 上   

ジョナサン・リテル/菅野昭正

2011/05  集英社

定価:¥4,860(本体 ¥4,500)

筆舌に尽くし難い、恐るべき歴史はいかにして起こったか―わずか38歳の著者が、驚異的な知識と比類ない想像力で挑む。小説の域を超えたリアルさで世界的絶賛を浴びた、ナチ親衛隊将校の物語。2006年ゴンクール賞、アカデミー・フランセーズ文学大賞W受賞。


慈しみの女神たち 下   

ジョナサン・リテル/菅野昭正

2011/05  集英社

定価:¥4,320(本体 ¥4,000)

ユダヤ人絶滅の任務と正義を負わされた兵士たち。極限と混沌のさなか、しかし誰が彼らを殺さずにいられたか―小説という虚構によってこそ見出される、ナチス・ドイツのかつてない真実。フランス二大文学賞受賞、世界各国で話題沸騰の問題作ついに日本上陸。


4

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がんこなハマーシュタイン  :  ヒトラーに屈しなかった将軍   

ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー/丘沢静也

2009/04  晶文社

定価:¥2,808(本体 ¥2,600)

1933年1月、ヒトラーが政権を掌握すると、ドイツの未来は大きく揺れた。邪魔者は次々と粛清されていく。その渦中にあって、恐れもせず、独裁政権を拒否する陸軍最高司令官がいた。利口だけど怠け者という評判で、暇をみつけては大好きな狩りに明け暮れている。ソ連とのつながりを疑われながらも、なぜ彼だけが粛清をまぬがれ、生き残ることができたのか。「現代ドイツの知性」エンツェンスベルガーが、三年におよぶ綿密な取材と調査をへて、交錯する政治的策謀をひもとく。時空を超えた「死者とのおしゃべり」を交え、ヒトラー政権前夜から冷戦の終わりまで、ドイツのひとつの物語を浮かびあがらせる。


5

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ピネベルク、明日はどうする!?  

ハンス・ファラダ/赤坂桃子

2017/06  みすず書房

定価:¥3,888(本体 ¥3,600)

失業、貧困、明日への不安…ナチズムへ繋がる道を用意した暗い時代に、お金はちょっぴり、心配と希望はたっぷり抱え、懸命に生きる若夫婦の姿を描いた長編。


6

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1941年。パリの尋ね人  

パトリック・モディアノ/白井成雄

1998/07  作品社

定価:¥1,944(本体 ¥1,800)

「尋ね人。名前ドラ・ブリュデール、女子、十五歳、目の色マロングレー、うりざね顔…」。1941年12月31日、占領下のパリの新聞に載った「尋ね人広告」。これを偶然発見した時から、作家モディアノの10年にわたる少女ドラの行方を探す旅がはじまった…。歴史の忘却に抗し、名もなきユダヤ人少女のかすかな足跡を追い求め、フランスを感動の渦に巻き込んだ名作。


7

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Wあるいは子供の頃の思い出   (フィクションの楽しみ ) 

ジョルジュ・ペレック/酒詰治男

2013/11  水声社

定価:¥3,024(本体 ¥2,800)

記憶の深淵からとめどなく湧きあがる、少年時代の思い出。めくるめく幻想が紡ぎあげる、世界の涯のオリンピック国家、W。おぼろげな記憶の隘路を彷徨ううちに、不可思議な教練機構が精緻に構築されていく。二つの断片的テクストが交差する先に横たわる惨劇とは…?


8

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ジョルジュ・ペレック  :  制約と実存    (中公選書 ) 

塩塚秀一郎

2017/05  中央公論新社

定価:¥2,808(本体 ¥2,600)

ユダヤ系移民の子としてパリに生誕したペレックは、第二次世界大戦によって戦争孤児となり、想像を絶する人生の断絶を体験した。のち特異な言語遊戯小説の制作者となり、評価は歿後ますます高まっている。本書は、日常・自伝・遊戯・物語の四分類よりペレックの総合的読解に挑み、二〇世紀後半を彗星の如く駆け抜けた作家の魅力へと縦横に迫る。


9

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高い城の男   (ハヤカワ文庫 ) 

フィリップ・キンドレッド・ディック/浅倉久志

1984/07  早川書房

定価:¥972(本体 ¥900)

Kinoppy

〔ヒューゴー賞受賞〕第二次世界大戦が枢軸国側の勝利に終わってから十五年、世界はいまだに日独二国の支配下にあった。日本が支配するアメリカ西海岸では連合国側の勝利を描く書物が密かに読まれていた……現実と虚構との間の微妙なバランスを、緻密な構成と迫真の筆致で描いた、D・K・ディックの最高傑作!


5. ドキュメンタリー

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冷血   (新潮文庫 ) 

トルーマン・カポーティ/佐々田雅子

2006/07  新潮社

定価:¥1,015(本体 ¥940)

カンザス州の片田舎で起きた一家4人惨殺事件。被害者は皆ロープで縛られ、至近距離から散弾銃で射殺されていた。このあまりにも惨い犯行に、著者は5年余りの歳月を費やして綿密な取材を遂行。そして犯人2名が絞首刑に処せられるまでを見届けた。捜査の手法、犯罪者の心理、死刑制度の是非、そして取材者のモラル―。様々な物議をかもした、衝撃のノンフィクション・ノヴェル。


2

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向こう半分の人々の暮らし  :  19世紀末ニューヨークの移民下層社会   

ジェイコブ・リース/千葉喜久枝

2018/04  創元社

定価:¥2,916(本体 ¥2,700)

Kinoppy

アメリカン・ドリームの危機に際し、再評価の機運高まるルポルタージュの古典を完訳。移民大国が直面した都市問題に挑んだドキュメント。


3

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ヴィクトリア朝英国人の日常生活  :  貴族から労働者階級まで  上   

ルース・グッドマン/小林由果

2017/07  原書房

定価:¥2,160(本体 ¥2,000)

目覚まし時計なしで定刻に目を覚ます方法とは? クリノリン着用時はどうやって椅子に座るのか? 『大いなる遺産』のピップはどんなふうに授乳されていたのか? 当時の水着の着心地は? ヴィクトリア朝英国人の日常生活が浮き彫りに! 多彩な資料と著者による再現で迫る。


ヴィクトリア朝英国人の日常生活  :  貴族から労働者階級まで  下   

ルース・グッドマン/小林由果

2017/07  原書房

定価:¥2,160(本体 ¥2,000)

ヴィクトリア朝の英国人になる方法!? 住居から衣類、食べ物まで再現するBBCの歴史ドキュメンタリー番組で人気を博した歴史研究家が、多彩な資料とみずからの実践によってときあかす、ヴィクトリア朝の人々の生活、起床から就寝まで。


4

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パリ・ロンドン放浪記   (岩波文庫 ) 

ジョージ・オーウェル/小野寺健

1989/04  岩波書店

定価:¥842(本体 ¥780)

Kinoppy

インド帝国の警察官としてビルマに勤務したあとオーウェル(1903‐50)は1927年から3年にわたって自らに窮乏生活を課す。その体験をもとにパリ貧民街のさまざまな人間模様やロンドンの浮浪者の世界を描いたのがこのデビュー作である。人間らしさとは何かと生涯問いつづけた作家の出発にふさわしいルポルタージュ文学の傑作。


5

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ホーボー  :  ホームレスの人たちの社会学  上    (シカゴ都市社会学古典シリーズ ) 

ネルス・アンダーソン/広田康生

1999/05  ハーベスト社

定価:¥2,700(本体 ¥2,500)

既存の制度に取り込まれていない存在であるホームレスの人たち。なかでもホーボーと呼ばれる「渡り労働者」を中心に、そうした生活へ人を駆り立てる社会的・文化的要因、生活の特徴などを問う。


6. 人類学

1

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悲しき熱帯 1    (中公クラシックス ) 

クロード・レヴィ・ストロース/川田順造

2001/04  中央公論新社

定価:¥1,566(本体 ¥1,450)

文化人類学者による「未開社会」の報告はおびただしい数にのぼるが、この本は凡百の類書をはるかに超える、ある普遍的な価値にまで達した一個の作品としての通用力をもっている。


悲しき熱帯 2    (中公クラシックス ) 

クロード・レヴィ・ストロース/川田順造

2001/05  中央公論新社

定価:¥1,674(本体 ¥1,550)

現存するもっとも偉大な人文学者レヴィ=ストロースのもっとも代表的な著作、それが本書である。IIは、ブラジルの現地調査で得た民族誌的知見があますところなく盛りこまれている。


2

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西太平洋の遠洋航海者  :  メラネシアのニュー・ギニア諸島における、住民たちの    (講談社学術文庫 ) 

ブロニスラフ・カスパー・マリノフスキー/増田義郎

2010/03  講談社

定価:¥1,458(本体 ¥1,350)

Kinoppy

ソウラヴァ(首飾り)とムワリ(腕輪)をそれぞれ逆方向に贈与していく不思議な交易「クラ」。「未開社会の経済人」は、浅ましい利得の動機に衝き動かされる存在なのか? 物々交換とは異なる原理がクラを駆動する。クラ交易は、魔術であり、芸術であり、人生の冒険なのだ。人類学の金字塔が示唆する「贈与する人」の知恵を探求する。


7. その他

1

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グラン=ギニョル傑作選  :  ベル・エポックの恐怖演劇   

真野倫平

2010/11  水声社

定価:¥4,104(本体 ¥3,800)

ベル・エポックのパリで生まれた恐怖演劇、グラン=ギニョル。マッド・サイエンティスト、ギロチン、人体改造、拷問などの猟奇的なモチーフで、人々を恐怖の渦に陥れた、代表作七篇を収録。主要作品60篇の梗概を掲載。


2

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作家の聖別  :  フランス・ロマン主義1   

ポール・ベニシュー/片岡大右

2015/01  水声社

定価:¥8,640(本体 ¥8,000)

十九世紀前半、宗教的権力に代わり、世俗的な聖職者たらんとした詩人、文学者たちの「聖別」の過程を克明に追いながら、いかにして文学が高い精神的職務を担うよう求められるに至ったのかを論じる。フランス・ロマン主義を徹底的に解明する渾身の長大評論、第一巻。


3

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科学の科学  :  コレージュ・ド・フランス最終講義    (Bourdieu library ) 

ピエール・ブルデュ/加藤晴久

2010/10  藤原書店

定価:¥3,888(本体 ¥3,600)

トーマス・クーンの「科学革命の構造」以降、その相対性、複数性が強調され、人文科学、社会科学、自然科学を問わず軽視・否定されてきた「真理」の唯一性。今日の学問的潮流に抗して、「科学」と「真理」を真正面から論じる。


4

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「知識人」の誕生  :  1880-1900   

クリストフ・シャルル/白鳥義彦

2006/06  藤原書店

定価:¥5,184(本体 ¥4,800)

“知識人不在”が言われて久しい現在の日本にこそ送る、周到な分析で迫る秀逸の書! 1894年のドレフュス事件をきっかけに誕生した、“国家理性にあえて立ち向かう文化的・政治的な前衛”=「知識人」。共和政と民主政が定着しつつあったこの時期のフランスで、集団として、社会認識の枠組みとして、政治的カテゴリーとして「知識人」が出現したのは、なぜか。


5

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カタロニア讃歌   (岩波文庫 ) 

ジョージ・オーウェル/都築忠七

1992/05  岩波書店

定価:¥993(本体 ¥920)

一九三六年末、「ファシスト」と闘うために、内戦下のスペインへやってきたオーウェル(一九〇三‐五〇)が魅せられたものは、一筋の燃えさかる革命的状況であった。共和国側民兵部隊に参加した体験に基づく臨場感あふれるルポルタージュは、スペイン市民戦争の貴重な証言。


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世界を揺るがした10日間   (光文社古典新訳文庫 ) 

ジョン・リード/伊藤真(翻訳)

2017/11  光文社

定価:¥1,663(本体 ¥1,540)

Kinoppy

1917年11月。ロシア革命のさなか、若きジャーナリスト、ジョン・リードが、革命の指導者から兵士、農民、さらには反対派までを取材し、冬宮の占拠など刻一刻と変動する革命の緊迫した現場を臨場感あふれる筆致で克明に描いた20世紀最高のルポルタージュ。ロシア革命100周年企画第2弾!


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フィクションとは何か  :  ごっこ遊びと芸術   

ケンダル・L.ウォルトン/田村均

2016/05  名古屋大学出版会

定価:¥6,912(本体 ¥6,400)

ホラー映画を観れば恐怖を覚え、小説を読めば主人公に共感する―しかし、そもそも私たちはなぜ虚構にすぎないものに感情を動かされるのか。絵画、文学、演劇、映画などの芸術作品から日常生活まで、虚構世界が私たちを魅了し、想像や行動を促す原理をトータルに解明するフィクション論の金字塔、待望の邦訳。


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社会科学の考え方  :  認識論、リサーチ・デザイン、手法   

野村康

2017/06  名古屋大学出版会

定価:¥3,888(本体 ¥3,600)

学際化がすすむ社会諸学のメソドロジーをいかにして身につけるか。日本で初めて認識論から説き起こし、多様な調査研究手法を明晰に整理して、首尾一貫した研究へのアプローチを解説。社会科学を実践するための要諦をつかみ、創造的研究を生み出すための最良のガイドブック。


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歴史から理論を創造する方法  :  社会科学と歴史学を統合する   

保城広至

2015/03  勁草書房

定価:¥2,160(本体 ¥2,000)

本書では、方法論の基礎と最先端をかみくだいて説明しながら、より優れた研究をするための新たな方法論を提示する。自分の理論に都合のいい資料しか使わない社会科学者と、狭い研究対象に埋没してしまう歴史家のあいだに横たわるギャップとは? それを解決する歴史分析の理論化とは? 専門用語をやさしく解説する「ショート解説」つき。