戦国北条家の判子行政―現代につながる統治システム
(平凡社新書)
内容紹介
禄(財産)と寿(生命)、まさに穏やかなるべし―。戦乱の世に「禄寿応穏」をスローガンに掲げ、五代一〇〇年にわたり統治を実現した戦国北条家。判子文化、納税や裁判の制度、公共工事など、現代の統治システムの礎を築いた。領国統治の仕組みから、戦国大名国家と現代社会との継受性を明らかにする。
目次
はじめに―現代の統治システムの礎が築かれた戦国時代
第1章 納税通知書と判子文化の成立
第2章 目安制が開いた裁判制度
第3章 一律税率の設定と減税政策
第4章 徴税方法の変革
第5章 市場関与と現物納
第6章 「国家」への義務の誕生
第7章 公共工事の起源
おわりに―戦国大名と現代国家のつながり
著者紹介
黒田基樹[クロダモトキ]
1965年生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。専門は日本中世史。現在、駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報・注記
黒田 基樹[クロダ モトキ]
著・文・その他