日本語を翻訳するということ―失われるもの、残るもの
(中公新書)

9784121024930

日本語を翻訳するということ―失われるもの、残るもの
(中公新書)

牧野成一【著】

中央公論新社 2018/06 発行
190p シンシヨ 18
ISBN: 9784121024930
KCN: 1032289794
紀伊國屋書店 選定タイトル


定価:¥858(本体 ¥780)

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納期について
NDC :
837.4
KDC:
B11 言語学一般・言語教育
B15 日本語

和書ジャンル :中公新書

新聞掲載:週刊読書人2018年07月27日,朝日新聞2018年08月04日

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内容紹介

「古池や蛙飛び込む水の音」芭蕉のこの俳句を英語で説明するとき、「蛙」をa frogとfrogsのどちらで訳すべきだろうか。単数か複数かを決めないまま翻訳することは英語では許されない。ほかにも「ちらちら」「どんどん」などの擬音・擬態語、「雨ニモ負ケズ」の漢字カタカナ交じりの表記、「顔が能面のようだ」といった比喩など、翻訳困難な日本語表現を紹介。夏目漱石も村上春樹も登場する、海を越えた日本語論。

目次

序章 翻訳とは、つまり、何だろう?
第1章 こぼれ落ちる響き
第2章 ひらがな、カタカナ、漢字
第3章 比喩は翻訳できるのか
第4章 過去の話なのに、現在形?
第5章 日本語の数はおもしろい
第6章 「ですます」が「である」に替わるとき
第7章 受動文の多い日本語、能動文の多い英語
第8章 翻訳に見る「日本語」の文体

著者紹介

牧野成一[マキノセイイチ]
1935年東京生まれ。早稲田大学で英文学を、東京大学で言語学を学ぶ。64年にフルブライト給費生としてアメリカに留学、68年にイリノイ大学でpH.D.を取得。68年から91年までイリノイ大学で日本語・言語学・日本文化を教え、91年にプリンストン大学東洋学科教授に就任。2012年に退任。プリンストン大学名誉教授。2003~05年に全米日本語教育学会長を務め、07年には日本語教育学会賞を受賞。2014年、瑞宝中綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報・注記

「古池や蛙飛び込む水の音」芭蕉のこの俳句を英語で説明するとき、「蛙」をfrogとfrogsのどちらで訳すべきだろうか。単数か複数かを決めないまま翻訳することは英語では許されない。
ほかにも「ちらちら」「どんどん」などのオノマトペ、「雨ニモ負ケズ」の漢字カタカナ交じりの表記、「顔が能面のようだ」といった比喩など、翻訳困難な日本語表現を紹介。
夏目漱石も村上春樹も登場する、海を越えた日本語論。

牧野成一[マキノセイイチ]
著・文・その他

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