「馬」の文化と「船」の文化―古代日本と中国文化

9784409520734

「馬」の文化と「船」の文化―古代日本と中国文化

新装版

福永光司【著】

人文書院 2018/09 発行
346p 46 20
ISBN: 9784409520734
KCN: 1033127297
紀伊國屋書店 選定タイトル


定価:¥4,180(本体 ¥3,800)

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納期について
NDC :
210.3
KDC:
A14 東洋思想
A36 日本史(原始・古代)

和書ジャンル :日本史一般

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内容紹介

「南船北馬」の基層にある世界を、思想・宗教・習俗のレベルで学問的に明かし、「船」の文化の魅力、及び日本の古代との緊密な関わりを説く壮大な日・中文化論。

目次

1(「馬」と「船」の道;「馬」の文化と「船」の文化 ほか)
2(徐福と神僊と吉野ケ里遺跡;神僊・樓閣・渦巻文 ほか)
3(秦の始皇帝と不死登僊―陜西省秦腔劇「千古一帝」の日本公演に寄せて;漢の武帝と道教 ほか)
4(「倭人」と「越人」;「漢倭奴国王」の読み方 ほか)

著者紹介

福永光司[フクナガミツジ]
1918年大分県中津市生まれ。1942年京都帝国大学文学部哲学科卒業。同年10月熊本野砲兵聯隊入営。戦争末期に中国大陸に渡り、広東省で終戦を迎え、47年上海から復員。東方文化研究所(京都)助手、大阪府立北野高校教諭、愛知学芸大学助教授、京都大学人文科学研究所教授を歴任。1974‐79年京都大学文学部教授。1980‐82年京都大学人文科学研究所所長。定年退職のあと関西大学文学部教授、北九州大学外国語学部教授を勤める。その後、故郷の中津に住み、執筆・講演活動を行う。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報・注記

「南船北馬」の世界を思想・宗教・習俗のレベルで学問的に明かし、日本の古代との緊密な関わりを説く壮大な日・中文化論。新装版。「船」の文化=道教文化圏と日本



「南船北馬」の基層にある世界を、思想・宗教・習俗のレベルで学問的に明かし、「船」の文化の魅力、及び日本の古代との緊密な関わりを説く壮大な日・中文化論。

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「馬」と「船」の道
  一 八幡大神
  二 騎馬民族
  三 天下太平
  四 天皇(すめろぎ)
  五 天照大神
  六 神武東征
  七 倭人・倭奴
  八 混成・両行

「馬」の文化と「船」の文化
  五点セットの古代中国文化 南回りと北回り――『海上の道』と『騎馬民族国家』
  馬の文化と船の文化 「乗る」文化と「乗せる」文化――父系(剛直)と母系(柔曲)
  日本文化は複合混成

思想信仰としての南船北馬
  越人と胡人 対照的な北と南 (一)日輪と紅色は男性の象徴か、女性の象徴か
  (二)右衽か左衽か (三)偶数と奇数のどちらを重視するか (四)「平」的か「仄」的か
  (五)直線的か曲線的か (六)剛毅か柔軟か (七)賢明か暗愚のどちらを凝視するか
  (八)有為と無為のどちらが基底か (九)父系性社会か母系性社会か
  (十)「道」を垂直線上に想定するか水平線上に想定するか

老荘の「道」
  老荘との出会い 万物斉同の哲学 「死ぬ覚悟」 老荘の「道」とは何か
  「調和の場」を求める哲学

『荘子』の世界
  荘子と『荘子』について 『荘子』の読まれ方 機械と機心ということ
  道について 遊びの哲学

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徐福と神僊と吉野ケ里遺跡
  文献実証学の立場 『史記』の語る徐福についての五つのポイント
  不死の欲望を実現する方士としての徐福 方士と封禅の祀り 道教を取り入れた古代日本の天皇
  鬼神の祭りの原形――漢の武帝の明堂の祀り 方士たちの行った錬金術――金丹の製造
  変形八角形について

神僊・樓閣・渦巻文
  漢の武帝と四点セットの「馬」の文化 (一)騎馬戦法の導入 (二)儒教独尊体制の確立
  (三)皇帝権力の宗教的絶対化 (四)皇帝としての不死登僊――封神の祭祀と「天馬」昇天
  漢の武帝と古代日本 天武天皇と「瀛真人

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