内容紹介
性買売に関する世界的傾向がどのように受け止められて日本独自のシステム・構造がつくり出されていったのか―明治政府が違法としたはずの人身取引(人身売買)によって支えられていた近代日本の公娼制が、帝国の形成、拡大とともに変容し、最終的に日本軍「慰安婦」制度を生み出すに至るまでの歴史をたどる。
目次
第1章 人身売買禁止から公娼制へ―幕末~一八九四年
第2章 買春帝国の成立―一八九四年~一九〇五年
第3章 買春帝国の確立―一九〇五年~一九一八年
第4章 買春帝国の変容―一九一九年~一九三一年
第5章 大恐慌・満洲事変下の買春帝国―一九三一年~一九三七年
第6章 買春帝国の極限化―一九三七年~一九四五年
第7章 公娼制廃止から売春防止法体制へ―一九四五年~一九五八年
著者紹介
吉見義明[ヨシミヨシアキ]
1946年生まれ。1970年東京大学文学部卒業、1972年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。中央大学名誉教授。日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容情報B
明治政府が違法としたはずの人身取引(人身売買)によって支えられていた近代日本の公娼制が、帝国の形成、拡大とともに変容し、最終的に日本軍「慰安婦」制度を生み出すに至るまでの歴史をたどる。