書籍詳細
おとなのグリム童話―あまり知られていなかった作品を読む
(フィギュール彩〈91〉)
金成陽一
彩流社 '17.6.20 発行
231p 19cm(B6)
ISBN:
9784779170928
KCN:
1028534763
紀伊國屋書店 選定タイトル
定価:¥1,980(本体 ¥1,800)
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納期について
NDC:
940.28
内容紹介
メルヘンは、生や死といった哲学的命題までもかんたんな表現で提示する。物語をとおして子供たちは、考えもしなかった悩みや苦しみが存在することを知り、同じような悩みを持った仲間がいるのを発見する。子供にとってこれほど勇気づけられることがあるだろうか。わかりやすく子供たちに伝えること、それだけでも魅力的なのだ。グリム童話のなかでよく知られた作品といえば、「赤ずきん」「白雪姫」「灰かぶり(シンデレラ)」「のばら姫(眠りの森の美女)」「ヘンゼルとグレーテル」ということになるだろう。これら以外の作品でも、世に知られていなくて面白い話がたくさんある。本書ではそうした作品を取りあげる。
目 次
第1章 “しあわせ”のゆくえ(しあわせのパラドックス―「しあわせハンス」;欲望の岸辺―「漁師とその妻」;奇妙な結末―「六人の家来」)
第2章 兄と弟のはなし(恩寵への旅―「命の水」;怨讐の旋律―「唄う骨」)
第3章 愛と憎しみのかなた(小さな悪の物語―「お墓へはいったかわいそうなこぞう」;仮面の素顔―「親不孝なむすこ」)
第4章 かぎりなきユーモア(「逆もまた真」なり―「ものぐさ三人兄弟」;ありあまる糧の話―「おいしいおかゆ」;博学の意味―「もの知り博士」)
著者紹介
金成陽一 (カナリヨウイチ)
1948年生まれ。中央大学、跡見学園女子大学講師。獨協大学外国語学部卒業。日本大学大学院博士課程修了。ポップカルチャー学会元会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)