経済学再入門
電子書籍
内容紹介
本書は、経済思想史を俯瞰したうえで、経済学でよく使われるキーワード(「市場」「競争」「均衡」「独占」「失業」「制度」「希少性」など)を再検討します。すると、経済学タームはかなりの多義性をもっていることが判明します。経済学の現在から距離をとって、歴史的視野を持つことによって、さまざまな問題が存在したし、依然として存在することが見えてきます。経済学を学ぶ意義を改めて問い直します。(講談社学術文庫)
目次
第1章 「市場メカニズム」について(「見えざる手」 市場メカニズムは万能なのか ほか) 第2章 社会主義崩壊の衝撃(資本主義の危機 『貧乏物語』の影響力 ほか) 第3章 『一般理論』は「革命」だったのか(クルーグマンの『一般理論』序文 「ケインズ革命」再考 ほか) 第4章 「ケインジアン」分裂の帰結(「新古典派総合」とは何か 「新古典派総合」の問題点 ほか)
著者紹介
根井雅弘[ネイマサヒロ] 1962年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻は現代経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)