“こっくりさん”と“千里眼”―日本近代と心霊学
(青弓社ルネサンス)
内容紹介
明治半ば以降、一気に広まった遊び「こっくりさん」、人々を熱狂させた催眠術、透視をめぐる論争を巻き起こした千里眼事件―。「信仰」「迷信」「心」と「科学」のあわいに発生して、多くの人々の耳目を引いた明治期のオカルト現象から、日本の近代化の一側面を照らす。
目次
第1部 “こっくりさん”と“千里眼”(明治のこっくりさん;催眠術と「煩悶の時代」;千里眼と科学;科学のゆくえ・心霊学のゆくえ)
第2部 その後の“こっくりさん”と“千里眼”(千里眼は科学の分析対象たりうるか;催眠術と霊術のあいだ;「こっくりさん」の変容)
著者紹介
一柳廣孝[イチヤナギヒロタカ]
1959年、和歌山県生まれ。横浜国立大学教育学部教授。専攻は日本近現代文学・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)